1.お客様はflashを求めているわけではない！

お客様にヒアリングをしてみると、flashのことを知っているお客様はごくわずかであることが分かります。
では、お客様はホームページのメインビジュアルに何を求めているのかというと、
「動き」を求めるお客様が非常に多いことが分かります。
つまり、メインビジュアルに動きが付けられればflashであろうと何であろうと構わないということです。

特に製造業や加工業のお客様がflashサイトを参考にする傾向にありました

■四国化工機株式会社

■日本ガイシ株式会社

■株式会社トパック

2.見る人のほとんどが詳しくない人

見る方の大半はホームページに詳しくない人です。そんな人たちにflashですよ～HTML5ですよ～と説明したところで理解はしてもらえないですよね。どちらにしてもちゃんと表示されていれば何も気にならないということです。ただ気になるのは操作性や時間です。flashで作られたサイトでよくあるのが『skip』です。
多くの人が再生される動画やアニメーションを見ずに「skip」する傾向にあります。
短時間で確認したいときに、flashでアニメーションがスタートされてしまうと返って
相手をイラつかせてしまうこともありますよね。。。flashはよりこだわりを持った独自性のページを
作り上げることができますが、ユーザー側はそこまで求めていないこともあります。

3.iPhone、iPad(スマートフォン)が対応していない

スマートフォンの普及率が年々伸びていっていることから、サイトへのアクセス数も
スマートフォンから3～4割以上になってきていることが分かります。
※ターゲット層や業種によって異なります

20代のスマホ利用率は7割近く。30代に関しても50%以上の方がスマートフォンに変わってきています。
FacebookやLINEの普及によって、日本でももう少し普及率が伸びてくることが予測できます。
※高齢化社会の日本では、高齢者の携帯電話がまだまだガラケーであるのも事実なので、
　普及率が伸びづらくなってますよね。。。

脱線しましたが。。。
Appleから販売されているiPhone、iPadでは発売当初からflashの再生ができません。
そのため、flashで作られたサイトこれらの端末から確認することができません。
せっかくflashで動きのあるかっこいいサイトを作っても今後伸びていく端末で確認できないんじゃ
作る意味が薄れてきちゃいますよね。
※AndroidでもAndroid4.1以降からサポート対象外となってしまいました・・・

4.スマートフォンサイトまで持っている企業

3.で説明したスマートフォンでflashが見えないことの解決策として、
PCサイトはflash、スマホサイトはもっとシンプルに最適化されたページを作ればいいのでは？？と
考える方もいるかと思います。一般的に消費者を相手(BtoC)にしている企業は、
スマートフォンサイトの所有がほぼ必須となってきています。
ただ、対企業を相手(BtoB)に仕事をしている企業は、なかなかスマートフォンサイトまで
作ることはなくPCサイトのままになっていることが多いです。

スマートフォンサイトに対応しているホームページは全体の30%とも言われてますね。

景気が良くなってきたとはいえ、まだまだ既存のPCサイト＋スマートフォンサイトに手を出す企業は多くありません。必要ないと感じている企業もまだまだ多いですね。。。
※これから新しく作るサイトやリニューアルするサイトは必須となってくると思われますが。

5.制作スピードの違い

どこまでこだわるかにもよりますが、一般的にコーポレートサイトに求められるメインビジュアルは
写真のスライドショーやフェードによる切り替えを使うサイトが多いです。
flashだと専用ソフトが必要だったり、もらった素材で作り込みが必要ですが、
jQueryなど活用すれば、世界中で様々なソースが存在するので、こちらで1から
作り込みをすることなく見栄えのいいメインビジュアルを構築することができます。
作業スピードや表示など効果を考えるとこちらの方が良さそうです。

まとめ

別にflashのことが嫌いでこういったまとめを作ったわけではないですが、
Webディレクターとして、お客様の要望はある程度汲み取ってあげたいのが本望です。
そんなときに、これまでflashで作っていたようなサイトが、今後もflashで
作り続ける必要があるのかな？？とふと疑問に思ったのでまとめてみました。
デザイナーさんや技術者（開発者）からの意見によっては、flashの方がいいだろ！
とおっしゃる方もいるかと思います。
ただ、今回は時代の変化、ホームページの変化を基にこういったまとめを作ってみました。

依頼者や見る側からすれば、どんな技術で作ってあっても、どの端末からでも
ちゃんと見れればいいと言われちゃいそうですけどね。