今年に入ってから講師としてアクセスログの解析方法やネットマーケティングの活用方法など
多くの企業を対象に話をする機会が増えてきています。
今回は、セミナーや講習でお話ししているアクセスログ解析のポイントをいくつかご紹介します。
アクセスログ解析ツール
アクセスログの解析を行うには専用のツールが必要となります。
今回は広く一般的に使われているGoogleアナリティクスを例に紹介していきます。
Googleアナリティクスの導入方法はブログなどでたくさん紹介されていますので
参考にしてみてください。
[参考]ネットビジネス支援 情報サイト |
解析を行う前に、ホームページを作った目的を再認識する!
解析するのあたり、本来のホームページの目的を改めて認識する必要があります。
ここをきちんと認識しておかないと、何を解析していいのか分からなくなってしまいます。
ホームページを作った目的とは?
ホームページを作る目的は様々です。
なぜホームページを作りたい!と思ったのか振り返ってみましょう。
- 会社紹介、企業のイメージアップ
- 製品の情報を紹介して来店させる
- ホームページから商品を販売したい
- 限られた人にだけ情報を公開したい
そのホームページはどんな人たちに見てほしい?
目的を再認識したら、次は自分たちのページを見てほしいターゲットを考えていきましょう。
- ホームページを一番見てほしいターゲット層は?
- ホームページを見に来てくれた人に何をしてほしい?
- どんなキーワードでホームページに訪問してほしい?
例)20代の女性 小さな子供のいる家庭(特にお母さん) 高校生 大学生 など
例)お問合せをしてほしい 会員になってほしい 商品を買ってほしい など
例)学習塾 ○○システム 商品名やサービス名 など
アクセスログ解析を行う目的
アクセスログ解析を行う目的をしっかりと認識しておきましょう。
1.定期解析を行って数値の変化を見ていきましょう!
資料請求の数やホームページへの訪問者数などの数値を定点観測することで、
目標に対する進捗を確認できたりイベントやキャンペーンなどの環境変化が起きた際の反応を
確認していくことができます。日々の数字の変化を追うことで、訪問するターゲット層や好みなど
把握することが出来るようになります。
『定期解析』は『ダイエット中の体重測定』と同じ!
例えばスポーツ、運動、食事制限をしたあとに、体重がどれぐらい減ったか |
2.解析結果から課題や改善点を発見!
ホームページを作った目的と定期的な解析結果から分かった数値に相違がないか確認します。
・ホームページへのアクセス数が少ない!
・こちらが想定したキーワードとは違うキーワードでホームページを訪問している!
・特定のページの離脱率が高い原因は何か!
『課題発見』は『健康診断』と同じ!
人の身体と同じように、ホームページの解析を行い、どのページにどのような |
Googleアナリティクスでできる解析とは!
Googleアナリティクスでは様々な解析ができます。以前に比べ解析の精度も随分高くなり、
有料のアクセスログ解析ツールに引けを取らないぐらいまで成長しています。
今どのぐらいの人がホームページを見てる? |
今現在何人の人がホームページを見ているかリアルタイム解析を行うことができます。
タイムセールなど開催するホームページでは、反応をリアルタイムで把握できるので便利かもしれませんね。
どの地域のどんな人がホームページを見に来ている? |
このあと紹介する5つの数字がまとめられているのがこのユーザーとなります。
定期的な解析もこちらの数値からまとめていくことができます。
ユーザー(訪問者)の住んでいる地域、パソコン環境、パソコンやスマートフォンといった
どの端末でページを見ているかなど細かく相手のことを分析することができます。
どういった経路でたどり着いたのか? |
どのホームページを経由して自分たちのページにたどり着いたのか、どんなキーワードで検索されてきたのかなど
検索経路を細かく分析していくことができます。
どのページが人気があるのか? |
どのページにどれぐらいの人が見に来ているのか細かく分析することができます。
ページによっては長時間滞在するページがあったり、すぐに退出してしまうページがあったりと
ユーザーの傾向を確認していくことができます。
目的はどれぐらい達成されたか? |
お問合せページ、資料請求ページ、会員登録ページ、商品購入完了ページといったホームページで
定めた目標がどれぐらい達成しているか数値で確認することができます。
解析する中で押さえておきたい5つの数字!
ユーザーのサマリー内に押さえておきたい5つの数字は存在します。
「ユーザー」の「サマリー」で確認できます。 |
1.訪問数(セッション数)
■解説
ホームページに訪問したユーザーの数(アクセス数)
■目標数値
それぞれのサイトによって異なります。
■判断基準
市場の大きさによって基準は異なりますが、訪問者数が多い場合は情報を多くの人に伝えることができます。
■主な改善策
訪問者数が少ない場合は外部サービスなど利用して訪問者数を増やすことができます。
例)リスティング広告、Facebookページの制作、Twitterからの集客など
2.ページビュー
■解説
訪問者によって閲覧されたページの総数
■目標数値
1あたりのページ閲覧数は3~4ページが理想とされています。
■判断基準
ページビュー数が多いことは、それだけいろんなページを見てもらえているということです。
ここから細かくどのページのページビューが多いか解析していくこともできます。
■主な改善策
ページビューを増やしたい場合は、ホームページの中に次のページへ進ませるような
仕掛けを作ってみましょう。
ブログの場合は関連記事、商品サイトであればレコメンドなどが効果的です。
3.直帰率
■解説
ホームページを開いたけどすぐに退出してしまった人の割合
■目標数値
50%以下を目指しましょう。
■判断基準
目標は50%を切ることです。
全体の直帰率が50%を切っている場合はさらに細かくページ別に直帰率を確認していきます。
■主な改善策
文字ばかりのページではなく、視覚から伝えられるページに改善してみたり、
そのページへ誘導したキーワードとページの内容がマッチしているか確認していきます。
4.平均サイト滞在時間
■解説
1人あたりのホームページ平均滞在時間
■目標数値
3分以上を目指しましょう。
■判断基準
滞在時間が長ければ長いほどページに関心をもっていることが判断できます。
ページ別に滞在時間を確認していくと、どのページが人気があるのか判断することもできます。
■主な改善策
ターゲットとする人たちの興味や関心のある内容を分かりやすく公開してみましょう。
5.新規訪問の割合
■解説
新規訪問者の割合
■目標数値
新規率70%
■判断基準
一般的に新規70%、リピーター30%が最適と言われています。
なかには会員向けのページもあるため、設定しているターゲットによって比率は異なっていきます。
■主な改善策
[新規を増やす]
外部サービスなど利用して訪問者数の増加を目指しましょう。
[リピーターを増やす]
何度もサイトを訪問したくなるようなコンテンツを用意してみましょう。
まとめ
今回はアクセスログ解析をするために必要な最低限のポイントをご紹介していきました。
Googleアナリティクスではさらに深い解析まで行うことができます。
これからのホームページで特に解析して欲しいのが、今回は紹介しませんでしたが
スマートフォンからのアクセス数やタブレット端末からのアクセス数です。
まだまだ普及率が伸び悩んでいる日本のスマートフォン事情ですが、
今後確実に伸びてくる端末となります。特に若者をターゲットとしている場合には
スマートフォンサイトは必須項目となります。そういったデータも今後はアクセスログ解析から
細かく見ていっていただければと思います。また、解析した結果から改善策がわからない場合は
WEB制作業者にお願いして知恵を借りると効率よく問題点を解決していくことができます。
また機会がありましたらもう少し深いところまでまとめてみたいと思います。
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