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人生の衝撃作『猿の惑星』についてまとめてみた!

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人生の衝撃作『猿の惑星』についてまとめてみた!

猿の惑星

猿の惑星との出会いは、中学生の時までさかのぼります。
当時wowwow(衛星放送)でたまたま放送されていた猿の惑星を見たときに、
その設定とストーリーに衝撃を受けました。
だって猿が人間を支配している映像ですよ・・・

まぁその衝撃がきっかけで、猿の惑星を深く知ることになったし、
A BATHING APEというブランドも好きになったんですけどね。
自分の人生において、大きな影響を与えた作品の一つである猿の惑星について
まとめてみたいと思います。

1. はじめに

猿の惑星の「人」と「猿」の関係が全く逆になった世界観はどのように生まれたのか。
それは原作者であるフランスの小説家ピエール・ブールが仏領インドシナにて
現地の有色人種を使役していたところ、同じ有色人種である日本人の率いる軍の
捕虜となった「立場の逆転」の経験を基に描かれたという説があるようです。

2. 実はつながっている猿の惑星シリーズ

猿の惑星
映画「猿の惑星」が5作公開されていたことはご存知でしょうか?
1968年に公開された『猿の惑星』、続いて70年に公開された『続・猿の惑星』。ここから毎年のように
猿の惑星の続編が公開されていきます。71年『新・猿の惑星』、72年『猿の惑星・征服』、73年『最後の猿の惑星』と
68年~73年までの5年間で5作が公開されています。
テレビでの再放送も極めて少ないため、レンタルしてこない限りこの5作品を目にすることは滅多にないと思います。
※たま~に深夜の再放送映画枠で放送されることもあります。

続編とかシリーズものになると、どうしても不満が積もるものなんですが、
この猿の惑星、全ての話がうまく連動していて、最後に真実が分かるという意外と盛大なシナリオになってるんです。
しかも時の流れが途中から前後する、当時としては画期的な映画の作りになってるんですよね!

ん?これってスターウォーズと一緒じゃないの?と思う方もいると思うんですが、
スターウォーズの公開は1977年(米)なので、実に4年も前に公開+完結していたことになるんです。
スターウォーズも影響を受けている作品なのではないかと推測できます。

3. ストーリー展開と衝撃的なラスト

猿の惑星で注目してもらいたいポイントが、猿と人間の立場が逆転してしまっている点です。
これは映画を観ていれば誰でも感じることなので、普通に見ていただければと思います。
この立場以上に見てもらいたいのが、衝撃的なラストシーンです。
猿の惑星=衝撃的なラストというのが定番になっているくらいです。
ポイント3では、簡単なストーリ展開と、衝撃的なラストをまとめてみます。

猿の惑星

猿の惑星
一番最初の作品となるため、人間が猿の惑星に到着するところが序盤に描かれています。
そこで目にしたのが、猿が人間を支配しているシーンでした。

猿の惑星では、人間の知能が退化しているため言葉を話すことができません。
※話ができないってのがじれったくていいんですよね(。・∀・)ノ
猿はもともと人間は言葉などしゃべれない下等動物と摺り込まれています。

ストーリーは、知能のある人間(宇宙からやってきた主人公:テイラー)が、
人間の知能に関心を抱いているチンパンジーの種族(ジーラとコーネリアス)と出会い、
猿の集落からだっそうする話になっています。
脱獄するシーンや裁判のシーンなど、見どころが盛りだくさんです。

さらにストーリーがラストに向かうにつれて、次々と真実が分かってくるのが
非常におもしろく、うまく作られています。

最後に、禁断の地と呼ばれる猿たちが立ち寄らない聖地があるんですが、
テイラーたちがその地へたどり着くと、そこには人の形をした人形が落ちてるんです。
人形が踏まれたか、押されたかで急にしゃべり始めるんですね。
※よく人形を握るとしゃべるおもちゃがありますよね?あんな感じです。

そこでジーラが、なぜ知能のない人間の人形がしゃべるように作られているのかと
長であるザイアス(オランウータン)に訴えるのです。
そこで、人間が以前は知能があったこと、そして危険な武器を生み出し自分たちでは制御できない
愚かな生物であることを語りだすのです。

そしてここからが衝撃のラスト。
猿たちの支配から解放されたテイラーが馬に乗り、海岸沿いを走っていると、
目の前に海岸に埋まった自由の女神が立ちはだかるのです。

つまり、これまで自分たちは猿の支配する宇宙のどこかの惑星に到着したものと思っていたが、
実はここは地球であり、人類の未来であったというオチです。

これが一番最初の『猿の惑星』です。※続からまいていきますねw

続・猿の惑星

猿の惑星
猿の惑星のその後の話を描いたのが『続・猿の惑星』です。
この続編は、実は猿の惑星の完結編でもあるんです。
当時のベトナム反戦運動の影響が随時に見られる作品にもなっています。

廃墟のニューヨークで、コバルト爆弾を信仰するミュータント化した人類と
禁断の地にまで勢力を伸ばそうとする猿類との、最後の戦争が描かれています。
続編では猿というよりも、このミュータント化した人間が非常に気持ち悪く描かれていますw

この戦争で地球を滅ぼしかねないコバルト爆弾が使用されることを危惧したテイラーとブレントは
地球を救おうとその戦争に介入しますが、恋人ノヴァや友人ブレントが死んでしまい、自らも重傷を負ってしまいます。
そして再会したザイアス(オランウータン)の冷酷な言葉に絶望したテイラーによって
コバルト爆弾が作動・爆発、地球は破壊さるという結末になります。

つまり続・猿の惑星での衝撃のラストは『地球消滅』という、どちらの勝利もない悲しい結末に描かれています。

新・猿の惑星

猿の惑星
さてさて、地球が消滅してどうやって続きを描くのか、注目の三作目です。
地球消滅前にブレントの乗ってきた宇宙船で地球を脱出したコーネリアス、ジーラ、マイロ博士(共にチンパンジー種)が
たどり着いたのが、主人公のテイラーたちが生きた過去の地球でした。

これまで見たこともない猿の宇宙人にアメリカでは一時パニックになります。
動物研究施設に監禁されたコーネリアスたちは、そこで知能の発達していない猿(チンパンジーやゴリラなど)たちを見るのです。
ここで、マイロ博士はゴリラに締め付けられて殺されてしまいます・・・
今も昔もゴリラは乱暴であるという印象をコーネリアスたちは持ったんじゃないでしょうかw

途中、コーネリアスたちが解放され、文化の進んだ地球での生活を楽しむシーンが描かれますが、
そんな時間も長くは続かず、やはり危険な生物だと判断され射殺命令が出るのです。

逃げるさなか、ジーラの新しい命を出産するシーンも描かれています。
この赤ちゃんがこれからのシリーズで重要な存在となってくるんです。

コーネリアスの子供が生まれるのと同時期に、サーカスでもチンパンジーの子供が生まれます。
ここで、コーネリアスと親しく接した人間(サーカス団長含む)が、赤ちゃんをすりかえることを考えます。
こうして地球には知能を持った猿の遺伝子が生き残ることになるのです。

新・猿の惑星でのラストは、生き残ったチンパンジーの子供がママァ~ママァ~と泣き叫ぶシーンで終わっています。

猿の惑星 征服

猿の惑星
なんだかタイトルを見れば、地球がどうなっていくのか予想ができてしまうんですが・・・
新・猿の惑星から20年が過ぎた地球上には、未知のウィルスが繁殖し、犬や猫が死滅してしまっています。
そんな中、人間たちはペットを犬や猫から猿に変えて生活しているのです。
このときの猿は、猿の惑星で登場したような格好になってます。

「新・猿の惑星」で誕生した、コーネリアスとジーラの息子マイロが猿族を率いて人間に叛旗を翻し、
シーザーと名乗るまでを描くストーリーになっています。

※シーザーという名前、実は一番最初の猿の惑星にも登場していたことをご存知でしょうか?
そう、シーザーとは猿の惑星を作った神として崇められていた猿なんです。

成人したマイロはサーカス団長だったアーマンドに助けられていたが、初めてメガロポリスを訪れた際に
虐待を受けている猿たちを見て大声を上げてしまう。
マイロはなんとか逃げ出せたものの、警察に捕らえられたアーマンドは真実を語った上、命を落とします。
彼の死を知ったマイロは奴隷と化している仲間の猿に呼びかけ、人間への反乱を企てるのでした。

今回の衝撃のラストは、これまで言葉を話すことのできなかった猿(メス)がついに言葉を話すのです。

最後の猿の惑星

猿の惑星
猿と人間の抗争は核戦争に発展し、地球は荒廃してしまいます。
わずかに生き残った猿と人間は、汚染を免れた土地で共存の道を選びます。
だが、猿の王シーザーによって、人間の自由は大きく制限されていました。
そして、2003年。

粗暴なゴリラのアルドー将軍は、「猿は猿を殺すべからず」と説く授業を妨害するようになります。
※この「猿は猿を殺すべからず」という言葉、英語表記にすると、
「APE SHALL NEVER KILL APE」となります。この言葉、実はAPEの袋に記されていることをご存知でしょうか。
ちょっとした豆知識でしたw

マクドナルド(前作の知事側近の弟)は、核爆弾で崩壊したかつての都市の頑丈な地下に、
コーネリアスとジーラの証言を収めたテープが存在すると教えます。
シーザーは、マクドナルドと知恵袋のオランウータン、バージルを伴い、砂漠を横断して
廃墟と化した都市へと向かいます。

記録保管庫に侵入した彼らは、1973年の大統領査問委員会のテープを発見します。
両親の証言から、地球が戦争によって3950年に滅亡することを知ったシーザーは、未来を
変えることを決意します。

シーザーとリサ夫妻の息子、コーネリアスは、夜中に逃げ出したペットのリスを追って森に入ります。
そこで、アルドーとゴリラたちのクーデター計画を聞いてしまいます。
それに気付いたアルドーは、コーネリアスが乗っていた木の枝を切り落とし、コーネリアス
に瀕死の重症を負わせて逃走してしまいます。

アルドーはコーネリアスを殺したことが露呈し、猿たちの怒りを買ってしまいます。
動揺したアルドーは樹上に逃げるが、シーザーに叩き落とされ絶命します。
「復讐のためなら殺しも許されるのか?」と問うシーザーに、
バージルは「それは未来が決める。未来を再建しよう」と答えます。

シーザーは、人間に完全な自由を与えます。共に未来を築くために。

そして、猿の惑星の結末です。
シーザーの死後600年。オランウータンの賢者が、猿と人間の子供たちにシーザーの物語
を聞かせています。その様子を見つめるシーザーの像は、静かに涙を流すのでした。

いかがでしたでしょうか。この壮絶な猿の惑星のストーリー。
ぜひ、TSUTAYAでレンタルして、その目で確認していただければと思いますw


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